憲法に対する私のスタンス


私は、いまの憲法はアメリカから押し付けられたものだから悪であるとは思っていない。
美味しい料理は、日本人が造ろうが、アメリカ人が造ろうが、フランス人が造ろうが、
料理人の国籍とは関係なく、美味しいものは美味しい。
憲法の是非を論ずるときに大切なことは、誰が造ったかではなくその中身だろう。

「青年よ、大志を抱け」はクラーク博士の有名な言葉である。
理想は高ければ高いほど美しい。
しかし人間は理想だけでは生きていけない。
この二律背反する問題を解決しなければならないところに憲法是非を巡る議論の難しさがある。

福島原発事故は憲法是非の問題を考える上で1つのヒントになるのではないか。
地震列島に原発を造り続ける本当の恐ろしさは、事故が起きて始めてわかった。
人間とはこのように日々の生活に押しまくられて生きている頼りない存在ということだろう。

世界各国がエゴをむき出しにして自国の利益だけを追求し、
自衛権という名の下で軍拡競争の道をこのまま歩み続けたらどうなるか。
軍拡競争の行きつく先は人類の破滅、それ以外にない。違うだろうか。
破滅してしまってから後悔したのではもう手遅れである。
護憲派・改憲派を問わずもう一度憲法と向き合い、改めて自分の頭で真剣に考えてみよう。
まだ間に合ううちに。






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